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活躍する卒業生

税法を専門とする”法律家”である。その誇りを胸に、会社を生み出すサポートを行い、 人の一生に、税法の視点で寄り添っていく。

税理士 丹羽会計事務所 資産税部 部長 駒谷 知人さん

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税理士
丹羽会計事務所 資産税部 部長
駒谷 知人 さん
山梨県生まれ。駒澤大学経営学部経営学科卒業。在学中から税理士を目指し、現在は税理士として特に相続税や事業継承、起業サポートを専門に活躍。中学生の頃からギターを始め、大学時代は軽音楽サークル「サウンドアスレチック」所属、合宿や大学祭での演奏を楽しむ。税理士などの土業を目指す後輩には「資格取得の勉強は、早く始めるほど”若さのアドバンテージ”がある。できれば学生時代に士業を目指すことを決め、受験勉強を始めてほしい」と伝えている。

「本気で税理士を目指す」ことを大学4年次に決断、歩を進める

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私は税理士として、会社の決算、法人税の申告や個人の確定申告などを行っています。税理士イコール会計というイメージが強いかもしれませんが、”税法という法律を専門とする法律家”と、皆さんに伝えたいです。仕事の基本は会社の決算と個人の確定申告になりますが、それ以外にも相続税の計算、会社を引き継ぐ事業承継、資産を引き継ぐ資産承継、さらに起業のお手伝い、不動産の売買に関する税額のシミュレーションなど多岐にわたります。

税理士という資格に出会ったのは大学3年次。学内の書店に置かれていた資格学校の漫画パンフレットに税理士の仕事内容が紹介されていて”事業承継のお手伝いをする”という話があり「税金の計算だけじゃないんだ、面白そうな仕事だな」と感じたのがきっかけです。実家が建築会社を営んでいたため経営に興味があり、経営学科に入学したこともあって「大学で学んだ専門知識を活かせる仕事に就きたい」という思いも強かったです。税理士資格は全11科目の中から5科目に合格すると得られます。軽い気持ちで4年次に受験しましたが箸にも棒にもかからず不合格となり「中途半端な勉強では太刀打ちできない。やるからには真剣に目指そう」と決断しました。

大企業の仕事を経験した後一人ひとりの人生に携わりたいと転職

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卒業後、現在所属している丹羽会計事務所でアルバイトをしながら4年間で4科目合格しました。「大企業の税務にも携わってみたい」と思い、国内最大手の税理士事務所に正社員として入所し勤務しながら最後の1科目に合格、税理士資格を手にしたのです。その事務所で約9年、上場企業の税務や中小法人の事業承継などを担当しました。
社会的にも影響力のある大企業の仕事は面白かったですが、二人ひとりのお客様に寄り添い、相続や事業承継など人生に携わる仕事がしたい」と望むようになりました。ちょうど今の事務所の所長から「相続等を担当する税理士を探している」と聞き転職し、現在に至っています。

若い人の起業を応援できたり人との信頼を築く喜びがある

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今、仕事のやりがいは大きく二つあり、―つは起業のお手伝いです。最近、若い方の起業が増えていて、そのサポートは自分も若いエネルギーに刺激されることもありワクワクします。また、大学時代は軽音楽サークル・サウンドアスレチックでギターを弾いていたのですが、その時の先輩が15年ほど前に起業しました。私は創業から税務をお手伝いしているのですが数年前に年商1億円を超えました。会社の成長を経営者とともに見守れることもやりがいです。もう一つは、相続や遺言書作成のお手伝いをする中で、お客様から「私の最期まで面倒をみてください」と仰っていただき、信頼を築けた時ですね。
学生の皆さんには、もちろん勉強は大事ですが、大学では友達をつくって様々な経験や楽しさを分かち合ってほしいです。コロナ禍でコミュニケーションが思うようにいかなかった時間も多かったですが、ぜひ友達と大学時代を存分に楽しんでほしいと思います。

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サークル定例ライブ出演の様子 当時熱中していたギターは税理士試験の勉強を機にやめてしまったが、「いま思えば続けていればよかった。皆さんには好きなことを続けて欲しい」とのこと。

※ 本インタビューは『学園通信353号』(2022年7月発行)に掲載しています。掲載内容は発行当時のものです。

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