グローバル・メディア・スタディーズ学部グローバル・メディア学科4年 原 鈴音 さん

国際交流や留学にも力を入れている駒澤大学。
駒澤大学に籍を置きながら、広い世界へと飛び出していった学生たちによる留学レポートをお届けします。
グローバル・メディア・スタディーズ学部グローバル・メディア学科4年の 原 鈴音 さんの留学先は、アメリカ合衆国のカリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)。3年次生の後期(2024年10月)から半年間の認定校留学でした。
3年次といえば就職活動を考え始めるころ。留学中の様子に加えて、留学と就職活動の両立についてもお聞きしました!
――アメリカに留学しようと思ったきっかけについて教えてください。
原さん:
アメリカに留学する前にも、2年次の春休みにフィリピンに語学留学しました。そこで「海外に出れば言語も価値観もさまざま。異文化理解をもっと深めたい」と強く思うようになり、2度目の留学先には、多様で多国籍な人が集うアメリカを選びました。
今回の留学は2つ目的がありました。第一は語学力を向上させ、英語をツールとして使いこなして学びを深められるようになること。第二にアメリカという多文化環境に身を置くことで、異文化理解を深めて、将来グローバルに活動していく基盤を作りたいと考えました。
――留学先のカリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)は、「Times Higher Education(THE)」による2025年世界大学ランキングで34位にランクインするなど、世界的に評価が高い大学です。同ランキングで日本の東京大学は28位、京都大学は55位というところから想像しても、UCSDの研究・教育のレベルの高さがうかがえます。

原さん:
まさにその通りで、質の高い授業を受けられることにまず関心を持ちました。また、他にもさまざまな魅力を感じました。
まずは、サンディエゴの気候と環境です。一年を通して温暖で雨が少ないサンディエゴは、アメリカで最も気候に恵まれた地域とも言われています。私自身、西海岸にずっと憧れていました。キャンパスはビーチのすぐそばです。
さらに、イベントやコミュニティが豊富で、多くの留学生を受け入れているUCSDでは、世界各国からの学生に出会えます。イベントやアクティビティ、ボランティア活動、ナショナリティ別のコミュニティがあり、「異文化理解」という留学目的を実現できそうだと思いました。
そして、 UCSDは「語学力強化プログラム」が充実しています。私は英語力を十分に伸ばしてから大学の講義を受けたいと考えていたため、このプログラムがあることが決定打になりました。


――実際に留学してみていかがでしたか?
原さん:
先生と学生の距離が近く、自由に意見を言い合える環境で学ぶことができました。豊かな自然に囲まれたUCSDで過ごした半年間は、勉強以外にも友人との交流機会やイベントも多く、毎日が新しい発見にあふれていて、とても充実していました。
現地の学生と留学生がペアを組む“Conversation Partner”という制度があり、私は日本文化や日本語に興味のあるアメリカ人の女子学生とペアになりました。彼女とはラスベガスやパルムスプリングスなどに一緒に旅行するほどの仲となり、今でも連絡を取り合っています。来年には日本に来る予定なので、今から楽しみです。

――留学を通じて、どんなところが成長できたと思いますか?
原さん:
新しいことに挑戦する力が身につき、自分に自信を持てるようになったと思います。私はクラスで唯一の留学生だったので、授業でのディスカッションでは最初は緊張しましたが、まわりのサポートもあって、自分の意見を英語で表現して討論できるまでに成長しました。思い切って挑戦することで視野が広がり、たとえ失敗しても次に活かす力がつき、前向きになったと感じています。
――3年次の秋から半年間の留学となると、就職活動と重なっていたのではないかと思います。
原さん:
そうですね。「アメリカに留学したい」という強い気持ちと、「将来を決める時期に日本を離れて大丈夫か」という不安の間で揺れ動いていました。キャリアセンターの方に相談したり、同じく3年次後期に留学を経験されたOGの先輩からお話を伺ったりする中で、「留学と就職活動の両立は自分の努力次第」と思うようになりました。
――具体的にはどのように就職活動をしていたのですか?
原さん:
留学中にエントリーシートの提出やオンライン面接に臨みました。
スーツやパンプスは持参していたのですが、「SPI対策本」を忘れてしまい、電子書籍だけでの対策には苦労しました。留学中に就職活動を並行しようとする人は、スーツやSPI対策本は忘れずに!
そしてボストンキャリアフォーラム(ボスキャリ:アメリカ・ボストンで開催されるバイリンガル・グローバル志向の学生を対象とした就活イベント)やロサンゼルスキャリアフォーラム(ロサンゼルスで開催される西海岸で唯一のキャリアフォーラム)に関する情報も、日本にいる間にリサーチしておくことをおすすめします。
――リアルな体験談ですね。留学の経験は就職活動に活かせましたか?
原さん:
エントリーシートや面接で、留学での具体的なエピソードをもとに、自分の強みをアピールできるようになりました。社会人になってからも留学先で「挑戦」した経験は活かしていけると思っています。
留学を考えているみなさんへ
――最後に、留学を考えている方にメッセージをお願いします。
原さん:
私は留学前から羽田空港国際線ラウンジでアルバイトを続けているのですが、アメリカ留学から帰ってきた今では、日本的なおもてなしの心と欧米らしいフレンドリーなコミュニケーションを合わせた接客ができるようになりました。英語で道を尋ねることすらためらっていた私が、二度の留学を経て、英語を使って自分を表現できるようになりました。
挑戦の途中にどんな困難があっても、強い想いと努力次第で、夢は実現できるものだと私は思います。留学の目的は人それぞれですが、もし少しでも「留学してみたい」という気持ちがあるなら、ぜひ挑戦に向けた一歩を踏み出してほしいです。
