法学部 法律学科 3年 荒井 秀凛 さん
国際交流や留学にも力を入れている駒澤大学。
駒澤大学に籍を置きながら、広い世界へと飛び出していった学生たちによる留学レポートをお届けします。
法学部法律学科3年の 荒井 秀凛 さんの留学先は、韓国・ソウルにある東国大学校。2024年2月から2025年1月までの1年間、交換留学生として現地で学ばれていました。
留学中の授業やサークル活動などについてお聞きしました。
――韓国を留学先に選んだ理由は？
荒井さん：
韓国には叔母やいとこが住んでいて、ゆかりを感じていました。もし韓国に住んだら、どんな学生生活を送ることができるだろうと興味があり、留学を決めました。
――東国大学校はどのような大学ですか？
荒井さん：
駒澤大学と同じく仏教系の大学です。キャンパスはソウルの中心部にあり、南山（ナムサン）タワーが目の前にあります。伝統ある私立大学で、留学生も多数在籍しています。東国大学校なら学問はもちろん、ソウルでの生活が充実しそうだと思いました。
――荒井さんは「交換留学」を利用したのですね。
荒井さん：
はい。交換留学は、駒澤大学の学生と協定校の学生が相互に留学する制度です。協定校ごとに違いはあるのですが、基本的に交換留学は1年間で、駒澤大学の在学期間に数えられます。留学先で修得した単位も駒澤大学の単位として認定されます。交換留学には出願条件があり、選考試験を経て選ばれました。
――留学前にはどんな準備をしましたか？
荒井さん：
留学前の手続きとして協定校での履修登録があり、すべて先着順だったのでとても苦労しました。
語学面では、韓国語の物語を読んだり、韓国語字幕で韓国ドラマを観たりして学び、わからない単語はその場ですぐに調べるようにしました。また、東国大学校のホームページやSNSを見たり、東国大学校が開催する事前オンラインオリエンテーションに参加したりして、現地情報を収集しました。
交換留学は1年間と長い期間だったので、もっと生活情報に関する情報収集が必要だったと感じています。私は留学生寮に関する情報をなかなか見つけられず、現地での生活をイメージできなくて不安でした。また、日本について訊かれることがとても多かったので、もっと日本について学んでおけばよかったです。
――授業はいかがでしたか？
荒井さん：
平日は毎日授業があり、すべて韓国語で行われるため、予習や復習をする時間は日本での勉強の2〜3倍かかり苦労しました。
試験も大変でした。試験勉強では、講義の資料をPowerPointで自分なりにまとめ直すことで理解が深まり、語学力の向上にもつながったと思います。
――学生生活はいかがでしたか？
荒井さん：
オーケストラサークルに入部して、週2回の合奏や、パート練習、合宿、演奏会に向けた練習など、学生生活はとても充実していました。合奏後にはみんなでご飯を食べたり遊びに行ったりして、とても楽しかったです。韓国人だけのサークルだったので、現地の学生と交流する機会が多くあり、語学面でも学びが多かったです。
ルームメイトとも仲良く過ごせて、わからないことを一緒に解決したり、自分のやりたいことや感じたことを共有し合いながら、留学生活を乗り越えることができました。
――留学を通じて、どんなところが成長できたと思いますか？
荒井さん：
あらゆる場面で「自分から行動しなければ何も起こらない」と強く感じました。困難な状況に直面した時には、自分の意見をちゃんと言わなければ自分が置かれた状況を変えることはできません。主体的に動く経験を重ねたことで、壁にぶつかっても、柔軟に自分の気持ちを切り替えて前に進む強さを身につけられたと思います。
留学から帰ってきてからは、国際センターにある留学相談室で「学生留学アドバイザー」として相談に応じたり、外国人留学生をサポートしたり、この留学で得た経験を活かしています。
――最後に、留学を考えている方にメッセージをお願いします。
荒井さん：
勇気を出して日本を飛び出して海外で生活することで、身につくことや体験できることがたくさんあります。私も、これからの人生で辛いことがあった時には、きっと留学の日々を振り返り、励みにすると思います。そんな、人生を豊かにする幸せな思い出を作ってほしいです！
留学に少しでも興味があるなら、ぜひ一度、国際センターを訪れてみてください。
