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「行動の先に見つかるものとは」大和ハウス工業株式会社 吉野 健三(よしの けんぞう)さん( 2008年度文学部心理学科卒)

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大和ハウス工業株式会社 吉野 健三

Profile
大和ハウス工業株式会社 東京本社 集合住宅事業本部 事業統括部 開発事業部 戦略企画グループ主任
吉野 健三(よしの けんぞう) さん
文学部 心理学科 2008年度卒業
出身高校:東京都立調布北高等学校
仕事内容:建物の企画・グループ会社との調整。ZEH-Mを広めること。

実験を繰り返した学生時代

学生時代は、心理学の実験に力を入れていました。まず100人規模でアンケート調査を行い、その中から数名に来てもらって実験をします。最初のうちは、準備や手順が大変で、正直、面倒に感じることもありました。しかし、その面白さに気づくにつれ、より多くの回答を集め、正確な結果を出したいと思うようになりました。
どうすれば多くの回答を集められるかを考え、試行錯誤した結果、参加者が増え、より多くのデータを集めることができました。

身についた逆算思考

実験と考察を繰り返す中で、物事を逆算して考える力が自然と身につきました。なんとなく始めるのではなく、まず目標を設定し、必要な要素を洗い出し、最短でゴールに到達するためのアプローチを考える習慣がつきました。
現在は、お客さまから発注をいただく建設会社の立場として、物件管理やリフォームを担当するグループ会社との調整を行っていますが、この業務においても逆算思考は大いに役に立っています。学生時代にこの考え方を身につけることができたのは、自分にとって大きな財産になったと感じています。

ZEH-Mの普及に尽力

ZEH-Mって?
ZEH-M(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス・マンション)とは、断熱性・省エネ性能を高め、再生可能エネルギーなどにより、エネルギー収支ゼロを目指す集合住宅のことです。

私がこれまで手がけた仕事の中で一番思い入れがあるのは、ZEH-Mの普及です。SDGsの推進などを受け、会社全体で導入を進める方針が決まりましたが、私が担当し始めた2021年頃は、まだごくわずかしか普及していませんでした。
営業経験を活かし、どうすれば現場に取り入れてもらえるかを考え、勉強会を開くなどしてZEH-Mを広める仕組みを整えました。その結果、当初の目標では2026年度までに集合住宅の50%をZEH-Mにする予定でしたが、2024年度の上半期には70%を達成し、大幅に上回ることができました。

働き始める前に

私がこの仕事を続けられているのは、「誰かの役に立っている」と実感できるからです。自分の存在が会社や部署、お客さまにとってプラスになっていると感じられなければ、仕事はただの義務になり、続けることが苦しくなってしまうと思います。ぜひ「自分のおかげで誰かが助かっている」と思えるような場所を見つけてほしいです。
ただ、仕事はあくまで人生の一部にすぎません。もちろん真剣に向き合うことは大切ですが、過度に思い悩む必要はないと考えています。だからこそ、学生のみなさんには「焦りすぎないこと」を大切にしてほしいです。実際に働いてみて初めて気づく仕事の面白さもきっとあるはずです。

  • 本インタビューは『コマザワカラー 先輩から学ぶ私たちの未来』(2025年4月発行)に掲載しています。この冊子は、各学部の1年生から4年生、75名の有志により、取材・運営合わせて13チームで、取材準備から、執筆、デザインまで行いました。掲載内容は発行当時のものです。
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