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入学前後のあらゆる不安は
「新入生セミナー」が解決します!

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入学までの「受験勉強」と、大学での「学び」は大きく異なります。大学では、高校よりもさらに自立的・主体的に、社会や世界と向き合っていく姿勢が必要になるからです。また、多くの高校で文系・理系という垣根があったのに対して、大学では、学科の必修科目以外に自分の興味関心で自由に選べる選択科目もあります。サークルや部活などの課外活動、趣味やアルバイトなどの生活も含めて、自分の進む先は自分で決めていくようになります。大学は自由な場です。その分、責任が問われることも増えます。そう聞くと「ひとりで上手にやっていけるのだろうか」と心配する新入生もいるのではないでしょうか。

でも、大丈夫!

かつては新入生だった先輩たちにも、同じように不安だった時期がありました。高校から大学への移行は、学修面でも生活面でも新しいことばかりです。駒澤大学では、そんな不安と期待を抱えた新入生向けに、毎年「新入生セミナー」という授業を用意しています。

全学生必修の「新入生セミナー」

駒澤大学の全学部全学科の1年生が受講する必修科目「新入生セミナー」は、大学生としての基礎力を身につける授業です。新入生が大学での学修や学生生活にスムーズに馴染めるように助け、仲間とのつながりを深めながら、自立的な学びを獲得していけるように、全学科で1年次前期に開講しています。その中には、シラバスの見方や履修の手続き、大学図書館の利用方法、時事問題を取り上げるグループワークやプレゼンテーションの練習、ビジネスメールの書き方や学外の方との連絡の取り方などの実務的な学びや、禅文化歴史博物館で仏教文化に触れる実習も含まれます。

学科独自の方針や担当教員によって、具体的な授業内容に多少違いはありますが、「新入生の誰ひとりも取り残さずに、大学での学びに移行できるように」という方針はどの学科にも共通しています。

経済学部現代応用経済学科では現行の「新入生セミナーの」が始まる以前から、学科の全教員が協力して新入生をサポートする授業を行ってきました。入学後の早い段階で自立的・主体的に学ぶ姿勢を身につけられるようなプログラムを組み、大学外部の実務家や活躍する卒業生をゲストスピーカーに招いて、新入生に刺激的な機会を提供しています。

経済学部現代応用経済学科の松本典子教授に、現代応用経済学科での「新入生セミナー」の取り組みについてお聞きしました。

自立性や主体性は他者との関係の中で育まれるもの

高校時代の学習や大学受験では、必要とされる教科で必要な点数を取ることを目的に勉強してきました。それが、大学生になったとたん、ある程度の制約があるとはいえ、

  • 何を学びたいか(目的)
  • どの授業を選ぶか(履修申請)
  • 1日の時間割をどう組むか(タイムマネジメント)

など、一気に「個人の自由」に変わります。

大学では、自分で情報を集め、考え、判断する場面が増えます。社会人の準備段階でもあり、仲間とのコミュニケーションのみならず先生や先輩といった「大人」に接する機会が増えます。また、大学に通い続けるために自立的な生活をすることも重要です。

松本教授:
シラバスには少し硬めの表現で書かれていますが、「新入生セミナー」は、自立的・主体的な学びへと向かっていく基礎力を付けることが目的です。自分自身が自立的・主体的であるためには、支えになるものを見つけることが大切です。

自立性や主体性は、個人の内に秘められた能力だと思われがちですが、他者との関係性があってこそ醸成されるものです。つまり、自分の考えを他の人に的確に伝え、他の人の意見に真摯に耳を傾ける体験を積み重ねてこそ、人は成長できます。

そのため、私が担当している現代応用経済学科の「新入生セミナー」では、特に友だちづくりや居場所づくりができるように考えて授業を組み立てています。学生生活では、「一緒に学ぶ仲間」、つまり友だちの存在はとても大切なのです。

たしかに、クラスでの集団行動が多かった小学校から高校時代までに比べて、大学では「個」が重視されます。

松本教授:
駒澤大学は経済学部で1学年約800人、現代応用経済学科で約160人の学生が在籍しています。毎日顔を合わせるクラスで隣の席の子に声をかけられていた高校までとは異なり、大人数の環境で友だちづくりが難しいと感じる人もいるのではないかと思います。
1年次には、学科での必修科目や英語など、学科の中でも30人程度のクラスで学ぶ授業があります。この「新入生セミナー」もそのうちの1つです。現代応用経済学科の1年次は6つのクラスに分かれており、6人の教員が各クラスの「新入生セミナー」を担当しています。そして、全クラスが同曜日・同時限に一斉に授業しているところが現代応用経済学科ならではの特徴です。

授業では毎週同じメンバーで顔を合わせ、グループワークの機会も多いので自然に打ち解けられます。3年次や4年次で異なるゼミに進んでも、「新入生セミナー」で出会った友人と仲良くしているという話もよく聞きます。また、教員にとっても一人ひとりの状況を把握しやすく、欠席が続いている学生がいれば個別に連絡するなど、適切なサポートにつなげることもできます。

高校時代とのギャップや慣れない環境に不安を感じることがあっても、「ここに行けば大丈夫」と思える居場所があることは、新入生にとって心強いはずです。

学科オールスターズが新入生を応援

現代応用経済学科の「新入生セミナー」は、自主的・主体的な学びを生み出すために、積極的に「ゲストを招く」取り組みを行っていることも特徴です。ゲスト講演がある回は、全クラスが大教場に集まり、合同で開催されます。

松本教授:
全員受講の初回は、「新入生セミナー」の担当教員以外にも現代応用経済学科の教員が登壇し、それぞれの専門分野や研究について話します。1年次では直接教わる先生も少なく、学科にどのようなゼミがあるのかわからない状態なので、先生自身の話し言葉で聞くことで、学びの方向づけや1年次の秋にゼミを選ぶ際の参考にもなると好評です。

松本教授:
私はNPOや協同組合の経営学について研究していますが、地域経済やアントレプレナーシップについて研究している先生や、グローバル企業を研究している先生、ゲーム理論を社会にどう実装していくかを研究している先生など、現代応用経済学科には多彩な先生が揃っています。知らない分野の話に出会えることも多く、私自身も毎年楽しみにしています。

そして、現代応用経済学科の先生方は仲が良く、「新入生セミナー」の重要性を理解してくださっているので、学科をあげて新入生を応援している雰囲気があると思います。

また、学科の学年全員が集まる機会はほとんどないため、他クラスの様子を感じられる機会にもなる合同セミナーを楽しみにしている学生も多いそうです。

学外の実務家やクリエイターと出会えるチャンス

現代応用経済学科の「新入生セミナー」には、学外ゲストを招くセミナーがさらに2回開催されています。ゼミに進むと、学外ゲストや地域社会と連携する機会は増えますが、1年次の必修科目で、社会で活躍している方々の話を聞くチャンスがあるのは非常に珍しく、この「初動」に力を入れているのだと、松本教授は語ります。

松本教授:
大学の4年間はあっという間です。新入生も、入学して2年半後には就職活動が始まります。社会では自立性や主体性、コミュニケーション能力が評価されます。つまり、学生たちが早い時期から自分の将来を見据えて、社会や世界に向き合う力を身につけていくための手助けが、現代の大学教育には求められています。年々、就職活動が早期化し、大学で学びを深められる時間は狭まっていると感じています。ですから、早い段階でキャリア形成を意識できるように働きかけることが大切です。

松本教授が担当する「ビジネス事例研究」などでも多彩なゲストを数多く呼んでいますが、受講は2年次以降が対象。社会で活躍しているゲストの話を就職活動に活かすには、時間的に厳しいと感じているそうです。

松本教授:
現代応用経済学科の「新入生セミナー」では現代応用経済学科ラボラトリとの連動企画として、行政や民間企業で働く人、金融やクリエイター系の実務家の方々をお呼びして講演していただいています。2025年度は、卒業後5年未満の駒澤大学OB・OGにも協力していただいて、キャリア教育をテーマにした「“駒大の先輩”を囲む会」を開催しました。
私のゼミの卒業生で、民間企業でデザイナーとして勤務する傍ら、フローリスト、フォトグラファーとしても活躍している菅野 葉菜さんに登壇してもらったのですが、さまざまなチャレンジを重ねて「自分が好きなこと」からキャリアの可能性を広げていった姿に学生たちは感銘を受けていました。

菅野葉菜さん(松本典子ゼミ卒業生)

松本教授:
終了後のアンケートでも「先輩のように、少しでも興味があることには自分から足を運んでみようと思いました」「私にはまだ具体的な志望はありませんが、学生時代にさまざまな世界を見聞して、自分がやりたい仕事を見つけられるように成長したい」といった前向きな感想があり、1年次からキャリア形成を意識する機会になったのではないかと思っています。

ちなみに、このセミナーには学科の3年次(当時)の先輩たちも登壇し、1年次から単位を積み上げていくことの大切さや、授業への取り組み方、成績優秀者が語る「試験突破のコツ」など、超実践的なアドバイスを面白く伝えてくれたそうです。

桑原裕大さん(明石英人ゼミ/3年生)
田村圭淳さん(明石英人ゼミ/3年生)

その魅力的な語りに引き込まれ、「2年後には自分もあんな風にプレゼンができるようになりたい」と感じた新入生も多かったことでしょう。

このセミナーの詳しいレポートは、こちらでお読みいただけます!

「新入生セミナー」では、この他にも、時事問題についてのグループワークや、レポートの書き方、教員や学外で協働する方と接する際の礼儀やメールの文章マナーなど、さまざまなことを学んでいきます。
前期が終わった頃には、駒澤大学の学生としての自信を持てているはずです。新入生のみなさん、どうぞお楽しみに!

経済学部現代応用経済学科の新入生セミナーの詳細はこちら

  • 取材内容は2026年2月時点のものです。
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