
世田谷区役所 小俣 千春
大学では心理学を専攻し、犯罪心理学や臨床心理学など、さまざまな分野の心理学を学びました。人間の思考や感情について勉強したことは、区民の生活スタイルや環境を理解するうえで現在も役立っています。
また、公務員を志望していたため、3年生のころから予備校に通っていました。予習・復習のルーティーンを継続し、特に試験前の3年次終盤から4年次のゴールデンウィークにかけては、追い込んで勉強をしました。無事に合格したときは、本当にほっとしました。
区役所では、1つの仕事を長期間続けるのではなく、さまざまな仕事を経験しながらキャリアを築いていきます。
最初の3年間は、生活保護のケースワーカーをしていました。主な業務は、金銭の支給や生活状況の確認です。さまざまな背景を持つ方々と接する機会があり、ご自宅に訪問することもありました。デリケートな問題が話題に上がることも多かったため、相手の表情や言葉から踏み込むべきかどうかを判断する力が自然と身につきました。
次の配属された先は世田谷区保健所の感染症対策課でした。コロナ禍で、不安や困難に直面している区民の声に耳を傾け、少しでも健康に安心して暮らせるように対策を考えました。この業務では、「生きるか死ぬか」という非常に重い場面に直面し、時には相手のストレートな感情を受け止めきれず、対応に苦慮することもありました。また、コロナ対応以外では、予防接種のためのポスター作成を担当しました。実際に使用されているのを見たときは達成感を覚え、貴重な経験となりました。
現在は経理課に所属しています。配属当初は、初めてのことばかりで戸惑いましたが、資料を確認したり、人に教わったりするうちに、次第に業務に慣れていきました。
経理課の主な仕事は、担当者と話し合いながら契約書の内容を作成し、契約書を企業に提出することです。契約書を一から作成する場合は、4、5か月前から準備を始める必要があり、たった1件でも多くの時間と労力がかかります。
仕事をするうえで心がけているのは、すべての業務にそのまま対応しようとせず、自分なりに注意すべきポイントを見極めることです。優先順位をつけ、効率よく進めるようにしています。

世田谷区役所での7年間で学んだことは、チームとして何ができるかを日々よく考え、行動することの大切さです。自分本位では仕事はうまく進みません。広い視野を持ち、お互いを配慮しながら協力することが大切です。また、精神的に厳しいのメンタルケアとして、同僚と心配事や愚痴を共有し、支えあうことを心がけています。悩みを一人で溜め込まず、適度に発散することが大切です。
今後は、経験したことのない部署に挑戦し、自分の知識やスキルをさらに広げることを目標としています。
