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「患者さんのペースに寄り添う、信頼を紡ぐコミュニケーション」東京都済生会中央病院 奥村 真司 さん (2010年度医療健康科学部卒業)

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東京都済生会中央病院 奥村 真司

Profile
東京都済生会中央病院 放射線技術科
奥村 真司(おくむら しんじ) さん
医療健康科学部 診療放射線技術科学科 2010年度卒業
出身高校:成城高等学校
大学時代のサークル:ーバスケサークル、旅サークル
放射線を用いた検査や治療を行う医療技術職。主に、レントゲン、MRI、CT、血管造影撮影などを行う。

叔父に憧れを持って

診療放射線技師である叔父に憧れ、この道を志しました。
駒澤大学は、都内で診療放射線技師を目指せる数少ない大学の一つです。私は、4年次の2月に実施される国家試験の合格を目指し、1年次から勉強漬けの日々を送っていました。模擬試験で一定の点数を取らなければ就職活動も許されないという厳しい環境でしたが、クラス全員が同じ目標を持って努力していたため、強い仲間意識が生まれました。サークル活動やアルバイトとの両立は大変でしたが、友人と遊ぶ時間も大切にしながら、若さと気合、そして根性で乗り切りました。

私にとって診療放射線技師とは

診療放射線技師としての一番のやりがいは、やはり患者さんの治療に関わることです。
診療放射線技師の仕事には、「レントゲン撮影」「MRI」「CT」「血管造影(動脈にカテーテルを入れ、血管を撮影する検査)」など、さまざまな種類があります。私が主に行っている業務は患者さんの体を直接治療するわけではありませんが、医療チームの一員として診断や治療に貢献できることに、大きなやりがいを感じます。
また、診療放射線技師の仕事は、単に検査を行うだけではなく、患者さんとのコミュニケーションも非常に大切です。私が特に心がけているのは、患者さんのペースに合わせて話すことです。検査を受けに来る方の中には、骨折している方や、呼吸が苦しい方など、さまざまな状況の方がいます。多かれ少なかれ、誰もが不安を抱えているものです。そのため、患者さんのお名前を確認する際は、一言でも会話を交わし、緊張が和らぐように努めています。また、人によって話すスピードは異なるため、相手のテンポに合わせた応対を心がけています。


レントゲン撮影をする奥村さん

助けることと過酷は隣り合わせ

当院は、災害派遣医療チーム(以下DMAT)に所属しています。DMATは大規模災害や多傷病者が発生した事故などの現場で活動、支援を行うことを目的とした専門的な訓練を受けた医療チームです。医師、看護師、業務調整員で構成され、業務調整員が診療放射線技師(自分)の役割です。
私も2023年1月に発生した能登半島地震の際、DMATの一員として出動しました。
私たちは、施設や病院が倒壊し、物資が不足するなど、緊急対応が求められる現場に派遣されます。当然、被災地では水や食料が不足しているため、支援する側である私たちも贅沢はできません。入浴を控えるなど、過酷な環境の中で活動することになります。
しかし、より多くの人を救うために、当院では現在1チームで活動していますが、今後は2つ、3つとチームを増やし、全国へと活動の場を広げていきたいと考えています。

取材風景

大学生になるみなさまへ

学生時代は、居酒屋でアルバイトをしていました。その経験は、現在、患者さんとのコミュニケーションに役立っています。アルバイトやボランティア、サークル活動などを通じて、ぜひ多くの人と関わる経験を積んでください。
社会に出ると辛いこともありますが、どんな状況でも、楽しんで欲しいです。友達や仲間を作り、自ら環境を工夫することも大切だと思います。これからの社会がどのように変わるかは分かりませんが、楽しんだ者勝ちですよ!

CT撮影をする奥村さん
  • 本インタビューは『コマザワカラー 先輩から学ぶ私たちの未来』(2025年4月発行)に掲載しています。この冊子は、各学部の1年生から4年生、75名の有志により、取材・運営合わせて13チームで、取材準備から、執筆、デザインまで行いました。掲載内容は発行当時のものです。
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